こころに雨が降ったら……。
「生きているだけで丸もうけ」
そんな言葉を耳にすることもありますが、なかなかそうは思えないのが人間ですよね……
他にも、
「いい時があるから悪い時がある。
悪い時があるからいい時がある。」
という言葉も。
頭では「そうだよね」と思っていても悪い時は、「うー、つらい…… いい時って来るの?」って思ってしまいます。
こんなふうに、ココロに雨が降っていたり、闇に覆われているときに必要な解決策があります。
それは、、、、
「休むこと」。
当たり前のことですが、これってなかなか難しくないですか?
魚を取りに嵐の海に出るのは無謀です。命を失う危険もあるし、違う日にしようって判断ができます。でも、自分のこころの中の大雨は「見なかったこと」にできちゃいますから。
自分の素直な気持ちを押し殺しながら、なんとか仕事に、人間関係に、世間に帳尻を合わせてしまう……。
昔の私もそうでした。むしろ「自分の頑張りが足りないんだ!」「休む資格なんてない……」って思っていました。
バタバタと、押し流されるような毎日。
頑張って寝ようと思っても、頭の中がもやもやしていて、体がずっしり重くなる。それでいて目がさえてきて、すごく辛かった日々。
そんなとき気持ちを整えてくれたのは、香りでした。
当時、仕事で関わっていた「だいだい」の香りに出会ったんです。
ビターオレンジとも言われるもので、温泉地で有名な熱海で実は昔から栽培されてきた柑橘。
でも、栽培する農家が少なくなり、味もすごーく酸っぱく、捨ててしまっていました。
その話を聞き、なにか商品化できないかと考えはじめていた頃のことです。
「だいだい」の香りをかいだ瞬間、頭の中のもやもやがスーーーっと消えて
「ああ、いい香りだな――」
「ふぅーー」っと安心できたんです。
不思議だなと、しばらくぼんやりしていて、ふと気づいたんです。
香りがリラックスさせてくれたんだって。
「これが捨てられているなんて……」
その時まで、香りにそこまで興味はありませんでしたが、
「なんで香りだけであんなにリラックスできたんだろう?」
と考えていると、
「クッキーを焼いている時の香りと一緒だ!」
と気づいたんです。
あの香ばしい匂いを嗅いだ時に湧いてくる
「食べたい!」という反射的な気持ちと一緒なんだなと。
きっとリラックスさせてくれる効果がだいだいの香りにはあるんだと思いました。
アロマテラピーにくわしい先生に教えてもらいながら、だいだいの香りのアロマミストの試作品を作り、寝る前に嗅いでみることにしたんです。
すると、やはり、いつもより寝る前の体の重さがスッっとなくなり、とても体が軽くなった気がしました。
気づいたら朝。
「これはすごい!!」
って感動した朝を、今でも覚えています。
そのうちに、「これ、私だけが楽しむのって、もったいないよね?
悩んでいる方にこの香りを届けてみたら、どうだろう?」と思うようになりました。
すこし、時間はかかりましたが、本格的にアロマミストのブランドを立ち上げました。
頭のもやもやが晴れずに眠れない、という方にぜひ試していただきたいと思っています。
このミストは、嫌いな人が少ない香りを意識して、作りました。
どんな方でも使いやすいように、深い柑橘をベースにした落ち着く香りです。静岡県伊豆の柑橘を使っています。
海風をうけて育ったビターオレンジ(だいだい)の香りをギュギュっと詰めてお送りします。
(だいだい果樹園の景色。果樹園からは、海が見えるんです)
私たちの人生は続きます。
いいときも、悪い時もあるけれど、心が苦しい時期は、短いほうがいいに決まっています。
私は、このスイッチミーという夜眠る前に使って気持ちよく休むアロマミストをかれこれ5年ほど売っているんですが、会社員をやるほうがラクかな……と何度も思いました。
でも、まだこうして活動しているのは、私みたいに休むのが苦手で辛くなってしまう人が、世の中から1人でも2人でも少なくなればいいと思っているからです。
こころの中に嵐がきても、眠れば、リセットできる。
そのとき、香りならササッと取り入れられますし、サクっとケアできれば、立て直しも早いです。
自分が戻ってくる感じ、いっしょに味わいませんか?
【使い方】*
1、息をハーーーと吐ききる。
2、香りをシュシュっとする
3、おなかに意識をもっていきながら、香りが鼻からおなかに入ることをイメージし、ゆっくり吸う。
(↑ 上に慣れたら、4~6も工程にいれてみてください)
4、おなかを意識していたのを、身体全体に広げる。
5、自分の内側にある身体や心の変化を感じる。
6、感じていること、ただ受け止める。
※1回あたり1~2分です。
寝る前にやると、スーーっと眠れるのも、この良さのひとつ。
ぜひ寝る前に取り入れてみてください。
心もスーーッと軽くなって気持ちよく休めると思います。
*使い方参考『香りで気分を切り替える技術』松尾祥子 翔泳社
この下は、少し香りの話をはズレてしまうのうですが
興味があれば読んでみてください。
●プチうつ状態のうちに、ケアを。
こころの疲れにも段階があります。病気になる前段階に「プチうつ(心が雨模様の日が多め」の時期があり、この時期に香りや眠りの優先順位をあげるのは、とっても大事です。疲れたら、まず試してほしいのが「眠ること」。睡眠導入剤はハードル高いと感じる方もいらっしゃいますし、ミストと併用されている方もいます。2~3日、活動量をぐぐーッと減らしてゆっくり眠るだけでも、気分が晴れることが多いです。
●こころが疲れきっていて、毎日嵐のように感じ、全く気力がわかないあなたへ
一度、病院に行って力を借りてみませんか?例えば腕を骨折したら整形外科に行くように(さすがに放置しないですよね……)、大きなショックを受けたり、つらくって毎日の暮らしがまわっていないと感じたら、精神科や心療内科の受診をするのは、普通のことです。自戒をこめて言います。苦しさを自分1人で解決しようとしすぎないようにしませんか?
安心して頼れる場所は、必ずあります。
この段階は香りですべてを解決するのは難しいですが、気分転換になりそうだと思ったら、香りもぜひ試してください。
私の話は、これでおしまいです。
あなたが、今よりもぐっすり休めますように。
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